根管治療の限界、抜歯、そして…

うーん…。

なぜこんなに歯運が悪いのか?

4年前にジャカルタの歯医者で治療した歯が再び取れてしまった(→歯が欠けた!現地の歯医者へ)。

実は前回の記事の後日談があり、その1年半後、同じ歯が再び取れてしまっていました。

原因は歯茎の炎症と感染。
根管治療の成功率は高くなく、前回の治療前にも歯医者さんから説明を受けていたので仕方がないといえば仕方がないのだが。

今回は、そのジャカルタで再び同じ根管治療を受けた歯が、ここフィリピン・マニラで同じように取れてしまいました。

なので今回は正確に言うと三たび、そしてジャカルタではなくマニラでの歯科治療の記録となります。
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ダイビング後の奥歯の圧痛

最初に違和感を感じたのは去年の10月。

せっかくセブで働くことになったのだからということで、スキューバーダイビングを始めることにしました。
ちょうど友人が来た時にダイビングを体験。
それはそれはこれまでにない素敵な体験でした。

しかしその数日後、奥歯、つまり以前ジャカルタで2度にわたり根管治療を施した歯に違和感が。

もちろん神経はすでに取り除いているので、歯に痛みを感じるはずはないのだが、どうも歯が浮くような感じが拭えない。

しばらくしたら治るかなと思っていたのだが、1週間、2週間経っても一向に治らない。

さらにマニラ出張で飛行機に乗った後に症状が悪化。

これは一体なんだと思い、グーグルに尋ねてみます。

皆さんのブログや歯医者さんのウェブサイトによると、私の症状の原因は
「根管治療後の根への充塡の際に空気が混入してしまい、それが気圧の変化(ダイビングや飛行機)によって膨張して歯を内側から圧迫しているから」
とのことのようでした。

そもそもジャカルタの歯医者さんからも
「もう一度感染を起こすようだと抜歯するしかない」
と言われていたので、覚悟はできてます。

痛みに耐えるぐらいなら、あの長期にわたる根管治療を三度やるぐらいなら、抜歯の方がいいと思いました。

セブでの歯医者さん探し

さて、こうなってしまっては歯医者へ行く他ありません。

以前の記事でも書いたように、ジャカルタ時代は外国人(インドネシア人以外ってこと)の同僚がいたので、彼らにオススメの歯医者を聞くことができたのですが、今は外国人は私一人。
同僚のフィリピン人に聞いても、申し訳ないけど彼らの期待する医療レベルと私の期待する医療レベルが違う。

こうなれば自力で探すしかない。

でも今は21世紀。インターネットがあるじゃないか。
欲しい情報は(正しいか正しくないかは別にして)簡単に手に入る時代。

レビューを参照にして(信頼できるか信頼できないかは別にして)良さげな歯医者さんを見つける。
その歯医者さんを指名しようとするも、どの曜日も出勤していない模様。
なんでもこの評判のいい歯医者さんはすでに一線から退いてるとか。

フィリピンじゃ現場を数年経験した後はマネージメントや経営に走る傾向があるのか?

仕方ないので、その評判の良かった歯医者さんで働いたことのある歯医者さんを探し出し予約。

仕事を半日抜け出して行ってきました。

歯医者に着くと私以外に患者はおらず、静まり返った雰囲気。
新しい歯医者さんなので綺麗といえば綺麗なのだが、活気のない歯医者というのも不気味なもの。

診察室に呼ばれこれまでの経緯を説明すると、
「私も抜歯がいいと思います。」
とのこと。

じゃあ抜歯後のオプションは?と聞くと、入れ歯、ブリッジ、インプラント、と予想通りの答え。

根管治療にこれまで20万近く費やし、半永久的にもつならインプラントもいいかなと視野に入れていたので、インプラントについての詳細を尋ねると、
「うん、でも日本の方が技術があるでしょ? 日本でした方が…」
と何とも頼りなさげな返事。

この時、マニラへの長期出張が直後に迫っていたので、とりあえず抜歯は保留。
フィリピンの首都マニラでいい歯医者さんを探すことにしました。

マニラでの歯医者さん探し

さすがは首都ということもあり、セブとは比べものにならないほどの数の歯医者さんがあります。
一口にマニラといってもかなり広いので、まずは出張先の滞在地に近い歯医者さんを、例によってインターネットで検索することにしました。

すると「医療ツーリズム」を謳って評判の高い歯医者さんが一件。
早速ウェブ上で予約し、当日仕事を抜け出して行ってきました。

予約時間は午後1時。

受付に行くと誰もおらず、見ると外で談笑してる女性が。
案の定この女性が受付で、こちらに全く気付きません。

私も海外生活、特に東南アジアが長いので、こんなことでいちいち怒ったりイライラしたりしませんが、結果から言うと、このレビューの高いはずの歯医者さんは私をがっかりさせるのに十分な要素を兼ね備えており、後から思えばこの受付の態度にそれが表れていたようです。

まず第一に、私の予約が通っていなかったこと。 
ネットで予約した旨を伝えると、
「ネットの方はあまりチェックしてない」 という返答。

結局30分近く待たされ、診察室に入るとゴホゴホと咳をしながら50歳ぐらいの歯科医が登場。
ネットで予約したのは30代の評判の高い女性の歯科医のはず。
この時点で私の中では「ないな」ってことになったんですが、とりあえず彼の意見も聞こうとレントゲンを撮ってもらい、出てきた答えは抜歯とまあ予想通り。 

そしてこの歯科医、私のその歯をゴリゴリさわる触る。
痛みはないけど、なんとも嫌な気分になりました。

とりあえずこのヨボヨボの歯医者はないってことで、会計だけ済ませて帰ろうと受付に行くと、
「1,000ペソです」って結構高いなあと思ってカードを出すと、
「現金のみです」
って入り口にJCBのステッカー貼ってるやんて言い返したら、しぶしぶカードを受け取り決済。

「嘘ついたの?」って大人気なく言ってしまったこの歯医者にはもう行くこともないし、他の日本人にも行って欲しくない。

興味があれば以下のリンクからどうぞ。

https://www.tutanesdental.com


安定期、そして…

実はセブ、マニラと2軒の歯医者を回っている間に、私の歯の状態は安定期、つまり歯の浮くような感じもなくなり、仕事の忙しさもありずっと放置してきました。

ただ2つの歯医者でレントゲンを撮ってもらい、歯の浮く感じがしてた箇所の歯茎の奥はすでに小さいながらも感染を起こしているのは確認済みです。

なので1月下旬に「PANCAKE HOUSE」で朝食中、パンをかじった時に歯が取れてしまった時も、「ああついに来たか」という感じで驚きはありませんでした。

「ああ、また歯医者探しをしないと。面倒くさいなあ」
というだけでした。

前回の反省?もあり、次の歯医者選びは慎重にしなければならなかった一方で、もうすでに歯が取れてしまっているので早くしないといけない焦りもありました。

今回は手っ取り早くいい歯医者を探すため、日本語で
「マニラ 歯医者」
と検索し、マニラ在住の日本人がお勧めする歯医者から探すことにしました。

ただジャカルタの時もそうでしたが、
「日本人医師もしくは歯科医が必ずしもベストの医師、歯医者ではない」ので、現地の歯医者さんでかつ日本人がお勧めする歯医者を選ぶことにしました。

別に日本人医師や歯医者が悪いということではなく、片言でも英語が話せて自分の症状を伝えることができるなら、日本人歯医者を選ぶ理由がないというだけです。
いまだに東南アジアの医療レベルをかなり下に見る人も多いと思います。
確かに町医者レベルでは信じられないぐらい不衛生だったりしますが、お金持ちや外国人が行く歯医者レベルだと、日本の街の歯医者の平均よりもレベルは上だと思います。
そもそも、本当に日本人医師や歯科医がベストの選択なら、もっと日本人以外の患者も訪れているはず。

ともかく、今度は滞在先の近くにこだわらず、幅広くマニラ近郊で検索し、日本人がお勧めする歯医者に行くことにしました。

発見!いい歯医者さん

まず何と言ってもレスポンスの速さ。
ウェブサイトから予約すると、その日のうちにメールで返信が来ました。
日本だと当たり前かもしれませんが、インドネシア、フィリピンと長く海外で暮らしてる私にはとても新鮮な対応でした。

当日、Grabで約50分かけて歯医者に赴きました。
予約時間の10分前に着くと、受付でこちらが名乗る前に
「〇〇さんですか?」
と、予約は十分すぎるほど通っていた様子。

「診察室を準備してるので10分ほど待ってね。コーヒーかお茶でもどう?」
歯医者の治療の前にコーヒーはどうかと思うけど、 ホスピタリティーは十分。

個人的には日本のサービスやおもてなしは過剰だと思ってるので、ホスピタリティーははっきり言ってどうでもいい。
むしろもっと東南アジアらしくぞんざいに扱ってくれた方がこっちとしては楽なのだが。

まあいずれにせよ、大事なのは治療。

呼ばれて診察室へ。

ここで今までの経緯(セブとマニラの歯医者の経験を含む)を伝える。
当然レントゲンを撮られるのかと思いきや、
「レントゲンを撮りますか?」と聞いてくる。
もちろんお願いしますと答えると、今度は「全体の歯を撮りますか?それとも抜けた歯の部分だけにしますか? 全体だと1000ペソ、部分だと500ペソになります。」

どうやらこの歯医者さん、インフォームドコンセントが徹底していて、治療方針だけでなく、細かい一つ一つの工程にも説明と確認をしてくれる人のようだ。
ちなみにこの部分レントゲンの500ペソ、前回の歯医者の半値…。

とりあえず抜けた歯だけ治療したかったので部分撮影を希望。

そしてここから診療。

確かに歯の根っこに感染が見られること、隣の歯(同じく根管治療済)も感染が見られること、抜けた歯の土台はすでにヒビが入っていること、やはり根管治療を三たび行うのは成功率が悪いだろうということを、こと細く説明してくれました。

さらにレントゲンを診察室のモニターに接続して、私にも見えるようにしてから説明してくれたり、ヒビの入った歯を小型カメラで撮影したのもモニターに映し出してしっかりと説明をしてくれました。

そしてインプラントについて尋ねたところ、こちらもモニターにビデオを再生して、わかりやすように説明。そしてこちらが尋ねる前に価格についても説明してくれました。

価格は手術から土台、仮歯から本歯、全てを含む価格で、本歯の耐久性で2種類から選べるようでした。

耐久性の高い方でも、日本と比べるとはるかに安い価格設定です。

ここまできたら、私の心はもう決まってました。

インプラントを受けたい旨を伝えると、私の歯の状態(感染が見られる)だと抜歯後即インプラントはリスクがあるので、抜歯して感染がなくなってからインプラントをするように勧められました。

なので、この日は診察だけで終了、翌週に抜歯する予約を取りました。

帰りに会計に行くと、
「500ペソになります。」
って、診察代は? 500ペソってレントゲンの値段だけやん。
よく分からんけど、診察代はサービス?してくれたみたい。

翌週に抜歯に行くと、こちらも麻酔の注射から全てやる前に何をするか伝えてくれ、多分麻酔の量も結構多かったように思います。
なので、痛みは全くなし。抜かれてる間圧迫感は感じたけど。

この日も会計に行くと、
「1000ペソになります。」
って、抜歯ってそんなに安かったっけ?
かつて日本で親知らずを全部抜いた時、保険適用(だったっけ?)でももっとしてたと思います。

痛み止めと抗生物質を処方してもらい薬局で購入し(こっちの方が高い!)、2、3日は痛みがあったけどその後痛みは消え、順調に回復。

抜歯の5日後に状態チェックのために再び訪れるも、経過は良好で問題なし。
そしてこの日の会計は…なし。

次はいよいよインプラントに向けての準備が始まります。

次回へ続く

さて、今回はここまでです。
今は抜歯後に歯茎が安定するのを待っている状態で、3週間後にインプラントを始められるかどうかのチェックを受ける予定です。

来月かもしくはこの先、インプラントを実施した際には経過、結果を報告します。
その時に歯医者さんも公表しますね。

ここまではこの歯医者さん、概ね満足です。
胡散臭さもありません。
診察室のテレビモニターがPanasonicではなくPensonicだったことを除いては…。