「電子マネーかクレジットカードは使えますか?」

今回の一時帰国の5週間、レストラン、カフェ、ドラッグストアなど全ての訪れた店で使ったセリフです。

一時帰国なのでなるべく日本円の現金を持ちたくない、小銭で財布を膨らましたくない、そして4年後に来る東京オリンピックのために外国人に対する準備ができているのかという(勝手な)大義名分のため、果たしてどれぐらいの店舗で現金なしでいけるのかを試してみました。

電子マネーの圧倒的使い勝手の良さはSuica

以前の記事でも書きましたが、都内でのSuicaの支配率は圧倒的です。
財布を忘れてもSuica一枚あれば1日過ごすことができます。


Suicaは使えて他の電子マネーは使えなかったのは駅ナカのカフェやレストランなど。

反対にSuicaが使えずに他の電子マネーしか使えなかったのは、「やよい軒」と信濃町駅前の「Cafe Shakey's」。この2軒は楽天Edyのみでした(持ってないけど)。

そして今回残念だったのはiD。

iDが使えてSuicaが使えないという店は「マクドナルド」のみで、またマクドナルド以外ではiDに対応している店はクレジットカードにも対応していたので、iDの利便性はほとんどなかったです。

さらに言わせてもらえれば、基本的にiDはSuicaに干渉せずに改札やコンビニなどで財布の中で重ねたままでもSuicaを読み取ってくれるのですが、「ローソン」や一部の「すき家」などはシステム上、財布のままかざすと必ずエラーがおこります。
(→「SuicaとiDは干渉するか?」)

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いちいちSuicaを財布の中から出すのは、普段財布ごと機械にかざすのに慣れている者にとっては相当面倒です。

私の結論としては、マクドナルドでしか役に立たない、さらにローソンでスムーズに決済できないという点で、都内在住者にはiDはいらないんじゃないかと思います。

Suicaの方が使える店が圧倒的に多いこと、決済スピードの速さ、さらにオートチャージを10,000円以下になると10,000円チャージするように設定することで残高の心配がほとんどなくなるので、最強の電子マネーはSuicaじゃないかと思います。

ともあれ、今回の試みで使用した電子マネーはSuicaということになります。

電子マネーもしくはクレジットカードで決済できた店

今回の一時帰国の滞在先は神楽坂。

よって電子マネー及びクレジットカード決済を試みたのも神楽坂周辺とその他都内になります。

そして優先順位はSuica、クレジットカードの順。
Suicaがダメな時にクレジットカード支払い、それも無理なら仕方なく現金払いとしました。


カフェで電子マネーが使えたのは「上島珈琲」「珈琲館」「タリーズ」。
クレジットカードのみが「椿屋」「PAUL」。
現金のみが「カフェ・ベローチェ」「カフェ・ド・クリエ」「洋菓子と珈琲のお店 COPAIN」「モジョコーヒー」。

ファミレスでは「ガスト」「ロイヤルホスト」「ジョナサン」が電子マネー対応で、「デニーズ」はクレジットカードのみでした。 


簡単に言えば、大手のファミレスではキャッシュレスでいけますが、大手のコーヒーショップではキャッシュレスでいける店がまだまだ少ないというのが実感です。 

あと意外だったのが神楽坂の「天下一品」と水道橋の「餃子の王将」、これらは駅近ということもありスイカに対応していました。

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神楽坂まつり(2016年7月29日)

どれぐらい現金を必要としたか

今回の滞在で銀行から下ろした現金の総額は、約5万円。
それに対し、スイカチャージのみのビューカードの請求額が約17万。
クレジットカード使用の三井住友カードの請求額が約20万円。

これらだけを見ると、結構キャッシュレスで生活できるということになります。

ただ実感としては、多くのカフェが未だに現金のみ対応ということで、結果、小銭が増える要因となり、まだまだキャッシュレスで過ごすのは難しいという印象です。

現金で支払ったのはカフェ、映画館、郵便局、友達と割り勘した飲み代など。

百均ショップの多くは現金のみで、一部のダイソーが使用できました。
ちなみにダイソーの場合、電子マネーもしくはクレジットカード対応の店舗がネットで検索できます。
(→「ダイソー」)

東京ドームに野球観戦に行った時、ビールや弁当などの物販を球場内の店舗で買う時はSuicaとクレジットカードが使えましたが、クレジットカードはこのご時世にJCBのみという状況でした。

観覧席で売り子さんからビールを買う時は現金のみだったので、Suicaで支払うために可愛い娘から買うのを泣く泣く諦めて店舗までわざわざビールを買いに行きました。

埼玉スタジアムにサッカー観戦に行った時は、物販の販売に電子マネーもクレジットカードも使えませんでしたので、現金を使用してビールを買いました。

神楽坂には多くのドラッグストアがあり、日用品を購入するのにどの店舗にしようか迷うところなのですが、今回は極力キャッシュレスで過ごすという目的があったので、小さな値段の違いよりも電子マネー対応の店(くすりの福太郎)を優先して使用しました。

東京のキャッシュレス環境は…

はっきり言ってまだまだです。

ロンドンでは、ほとんどの店にクレジットカードの読み取り機が客に向けて設置されており、客は自分のクレジットカードを挿入してPINナンバーを打ち込むだけです。

Suicaを始めとする電子マネーは確かに便利ではありますが、外国人が訪れた時に使用するには敷居が高いと思います。

やはり外国人も自分のクレジットカードを使える環境を目指すことが、4年後のオリンピックに向けて急務でしょう。

個人的な意見ですが、
  1. クレジットカード
  2. フリーWi-Fi
  3. 英語
の3点が大きく日本が他国に遅れていてかつ(東京オリンピックまでに)早急に改善すべき点だと思います。

今回あえて
「電子マネーかクレジットカードは使えますか?」
と、明らかに使えなさそうな店でも聞いたのは、少しでも客のニーズを店の人に訴えかけられたらなあと思ったのですが…さて、4年後はどうなっているでしょうか?