A.P.C Petit Standard(プチスタンダード)購入

Levi's 501(2013年モデル)をリジッドから履き続けて1年ちょっと。

加工された色落ちでなく自分のシルエットに沿った色落ちを目指して履き込んで来ましたが、思ったより色落ちが進みません。

ネットで情報を得たところによると、501は縦落ちはするが色落ち自体はなかなか進まないとの噂が。

早く色落ちするジーンズはないかとググってみたところ、このA.P.C(アーペーセー)というブランドのジーンズが評判が良さそうだったので、一時帰国の機会に購入することにしました。

501がややゆったり目のシルエットで、もう少し細めが欲しいと思っていたところだったので、「プチスタンダード」というシルエットを選びました。

(ちなみに日本ではフランス語読みにあやかって「アーペーセー」と発音していますが、海外では普通に「エーピーシー」と発音されていることが多いです。「セリエ・アー」然り、英語読みでも構わないと思うのですが…余談ですが…)


穿き込み開始

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2016年7月、購入直後(1日経過)洗濯0回


リジッドジーンズの穿き込みのブログの多くは、冬の穿き込みを推奨しています。
理由は冬は汗をかきにくいからです。

汗はバクテリアなど、ニオイの原因にもなります。

現在私は熱帯地方に在住しているので、汗は避けては通れません。

数百メートル歩くだけで、全身汗びっしょりでになります。


つまり私のA.P.C プチスタンダードの穿き込みは、洗濯回数を減らすために汗を避けて冬に穿き込むのではなく、履くたびに汗を十二分に吸い込んだプチスタンダードの穿き込みになります。


ただ個人的には、汗は悪い影響ばかりではないと思っています。

汗に含まれる塩分は、余計な色落ちを避けることができると言われています。

洗濯時に塩と酢を洗剤に混ぜることで、色落ちが防げるといった報告もあります。


何はともあれ、1年中真夏のこの国で、このA.P.Cのプチスタンダードがどう変化していくか、報告していきたいと思います。


穿き込みを始めるにあたり、まず最初に考慮しなければいけないのが、糊落としをしてから穿き込む(ワンウォッシュ)のか糊を落とさずリジッド(生)のまま穿き込むのかということです。

簡単にネットにあふれている情報をまとめて見ると、

糊を落とさずに穿き込む
  • メリット・・・ヒゲやアタリ、ハチノスの位置が定まりやすく、メリハリのある色落ちになる
  • デメリット・・ファーストウォッシュ(初洗濯)後の縮みにより、ヒゲやアタリ、ハチノスの位置がずれる
糊落としをしてから穿き込む
  • メリット ・・・縮みきってから穿き込むことでヒゲやアタリ、ハチノスの位置がずれない
  • デメリット・・ヒゲやアタリ、ハチノスの位置が定着しにくく、メリハリのある色落ちになりにくい
とのこと。

私の目標は、メリハリのある色落ち、さらにこのA.P.Cというブランドのジーンズは糊落としをせずに履くことを推奨していることもあり、今回いわゆる「糊落とし」という、リジッドジーンズ特有の糊を落とすという作業を行わずに穿き込みを開始しました。

(ちなみにリジッドジーンズを購入後、糊を落としきり乾燥機で完全に縮ませてから穿き込むという手段が巷にはあふれていますが、もしそうだとしたら、リジッドを買うメリットって何なんでしょう? ワンウォッシュを買うのと全く変わらなくなってしまう気がするのですが…。何か他のメリットがあるのでしょうか? 私はジーンズマニアではないのでイマイチ理由がわかりません…)

日本への一時帰国は約1ヶ月。

この間朝から晩までこのプチスタンダードを履き込みました。


ファーストウォッシュ(1ヶ月経過)

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2016年8月、1ヶ月経過、洗濯1回


購入から1ヶ月、ほぼ毎日履き続けました。

7月ということで夏真っ盛りなのですが、2016年の7月の日本は涼しかったので、リジッドのまま履き続けることはそこまで苦ではありませんでした。

とは言え、さすがに14.8オンスのデニム。
日中に皇居周辺、新宿御苑を散歩、夜中には野球、サッカー観戦と、東京、1ヶ月極力現金を使わずに生活してみるという試みの過程で、汗をかかずにはいられない毎日となりました。

501の時のようにリジッドのまま数ヶ月履き続けたかったのですが、1ヶ月の夏の履き込みで少し匂ってきたこと、そしてこの機会を失えば洗濯機で洗濯できるのが1年後の一時帰国までないかもということから、洗濯をしてから日本を発つことにしました。

今回は糊を落とす目的というよりはむしろ汗や汚れを落とす目的だったので、日本を発つ前日に常温の水に一般の洗剤(蛍光剤なし)を投入して家庭用洗濯機の標準コースで洗濯し、浴室乾燥機に5時間ほど突っ込んで乾かしました

手洗いモードであったり、脱水時間を少なくするといったネットにあふれる洗濯方法ではなく、ごく普通の洗濯方法です。

測っていないですが、結果として多分裾は3cmは縮んだと思います。


糊落としをファーストウォッシュと呼ぶ人もいれば、糊落としは糊を落とすだけなのでファーストウォッシュと呼ばない人もいます。

今回は汗、汚れ落としのため、ファーストウォッシュと呼ぶことにします。
おそらく糊は完全に落ちきっておらず、まだ残っていると思います。

色落ちは見て取れませんが、ヒゲやハチノスの位置は1ヶ月の履き込みでしっかりと刷り込まれている印象です。

そして糊もまだ残っているため、メリハリのある色落ちもまだまだ期待できると思います。


なるべく早くいい色落ちを得るため、ここからの着用期間は週末の2日間と、できれば平日もなるべくプチスタンダードを履いて職場に行くことにしました。

職場には愛車のラレーCRNで通勤をしているのですが、プチスタンダードを履く日は、お尻の部分だけの部分色落ちを避けるために、なるべく立ち漕ぎ、もしくは徒歩で職場に行くことにしました。

そして次の洗濯であるセカンドウォッシュまで最低3ヶ月、なるべく長く穿き込むことを目標としました。


着用2ヶ月経過

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2016年9月、2ヶ月経過


天日干ししてみたり…(3ヶ月経過)

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2016年10月、3ヶ月経過


ファーストウォッシュからセカンドウォッシュまで、洗濯せずになるべく長く履き続けるために、天気の良い日に裏返して天日干しをしています。

熱帯地方の強烈な日差しのもと、汗ばんだジーンズに発生していると思われる菌を殺菌するのが目的です。

冷凍庫へ突っ込んでみたり…(3.5ヶ月経過)

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2016年10月、3.5ヶ月経過


こちらもジーンズに発生したバクテリアを殺す作用があるとかないとか…。
真意のほどはわかりませんが、少なくとも冷凍庫から取り出した後は匂いは消えています。

アパートの共用の冷凍庫を使用しているので、ジーンズを突っ込むのは皆が寝静まった頃から明け方にかけての一晩だけです。


アタリ、ハチノス、ヒゲ(4ヶ月経過)

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2016年11月、4ヶ月経過、洗濯1回


ファーストウォッシュ後の3ヶ月間、週に5日間ほどの穿き込みにもかかわらず、評判とは裏腹になかなか色落ちが進みません。

基本的に仕事のほとんどはデスクワーク。たまに立ちと軽作業。
住まいから職場までは1kmほどで、自転車で5分、徒歩で15分。

東京で働いていた時と比べて明らかに運動不足…じゃなくてジーンズを履いての動きが少なすぎます。

着用から3ヶ月目を過ぎたあたりから、プチスタンダードを履いた日の夜にスクワットとシットアップをするようにしました。

そしてたまに履いたまま寝てみたり…。

自転車を漕ぐのもヒゲやアタリを作るのに効果的だという情報もありますが、先に述べたようにデメリットとしてお尻のサドルに触れる部分が白くなる可能性があるので、週末のサイクリングでのプチスタンダードの着用は見送っています。

そうして着用から4ヶ月(ファーストウォッシュから3ヶ月)経つ頃になり、ようやく大腿部に下がりヒゲが数本見られるようになったのと、腰から大腿近位部のアタリが少し見られるようになりました。

また膝裏のハチノスも、近くによって見れば色の差を見て取れるようになりました。

しかしながら遠目にはまだまだ紺一色のジーンズであり、セカンドウォッシュの目安となる遠くからもアタリやヒゲの色落ちが見て取れる状態までもう少し履き込む必要がありそうです。

日本だとこれから冬に入り、ジーンズマニアが喜んで穿き込みを開始する季節なのでしょうが、こちらは1年中真夏…。

汗を掻くのは避けられないので、天日干しと冷凍庫、そしてファブリーズで、何とかセカンドウォッシュをできるだけ先延ばしにしたいと思います。


…が、そろそろ天日干しもファブリーズも冷凍も限界…かな?

湿った感じと匂いが気になります…。


セカンドウォッシュしようかな。


?回目の洗濯(?年経過)

(続く:不定期更新予定)