cashless sweden
ジャカルタに来て3年が過ぎましたが、私はインドネシアに現地の銀行の口座を持っていません。

なので現金を必要とするときは、クレジットカードの海外キャッシング、もしくは国際クレジットカードで日本の銀行口座からの引き落としになります。
これらの現金引き出し手数料や為替レートなどを考慮すると、クレジットカードで支払った方が結果的に安くなります。

また日本でSuicaなどの電子マネーの便利さに慣れると、現金払いが非常に煩わしくなります。

私が電子マネーやクレジットカード払いにこだわる理由は、ポイント獲得のためではなく、なるべく財布を薄く保ちたいという理由からです。
そのためには小銭はなるべく持たない、紙幣は数枚程度、というのが理想です。

以上の理由から、ジャカルタ生活の約3年間、なるべくキャッシュレスで生活を続けています。

いったいジャカルタでどれだけキャッシュレス生活が可能なんでしょうか?


使用クレジットカード、キャッシュカード

現在、私が使用しているカードは以下の4枚です。


海外キャッシング、国際クレジットカード

まずどうしたって最低限の現金は必要になるので、海外に口座を持たない場合の現金の調達について述べます。

「現金を引き出す」というと「キャッシュカード」というイメージがありますが、 海外でお金を引き出すのには「キャッシュカード」による引き出しと、「クレジットカード」による海外キャッシングの二通りがあります。

詳しくは以下のサイトを参照してもらえれば分かりますが、返済利子を考慮しても海外キャッシングの方がお得で、かつセキュリティーの面からも安全です。
(→ 参照 「クレジットカードを利用した海外キャッシング」) 

私は新生銀行の国際キャッシュカードを持っていますが、これはいざという時のため用で、普段は三井住友カードもしくはみずほマイレージクラブUCカードでキャッシングをしてお金を引き出しています。

VISAとMasterCardでは取り扱いのATMが違う(PlusとCirrus)ので、2種類を持っていれば大体どこでもお金を引き出せます。

ちなみに私のView Suica カードにはキャッシング枠はありません。


クレジットカード利用最低額

本来、クレジットカードというのは店側が「○○円以上から使用可」と言うのは「加盟店違反」にあたり、たとえ1円の買い物であろうとクレジットカード加盟店は客のクレジットカード払いを受け入れなければなりません。
(→ 参照「クレジットカードは○○○○円以上からと言われました。従うべき!?

しかしここはインドネシア。

そんな理論を振りかざしても意味がありません。ただのクレーマーになってしまいます。

私がこれまで3年間、クレジットカード払いを試みようとした経験からすると、スターバックスなどのコーヒーショップではRp.50,000から、レストランなどではRp.100,000からクレジットカード払いが可というのが多く、それ以下の金額だと断られることが多かったです。


使える店、使えない店

ジャカルタには数多くのショッピングモールがあります。
その中には多くのレストランもあるのですが、そのほとんどのレストランでクレジットカードが使用可能です。

中には「We prefer MasterCard」と掲げられた店もありますが、そういった店でもVISAも問題なく使えます。 

一人でレストランに行くとドリンクと税金を合わせて大体Rp.100,000は超えるので、ほとんどのレストランはクレジットカード払いで済ませている印象です。

反対に喫茶店では一人だとRp.50,000を超えることはないので、現金払いをしています。

あと当然ながら、屋台(ストリートフード、Warung)ではクレジットカードは使えません。

スーパーマーケットもクレジットカード払いは可能です。
こちらも稀に最低利用金額Rp.100,000と書いてあるところもありますが、大体スーパーではまとめ買いなので特に気にしたことはありません。

VISA、MastarCardはほとんどのクレジットカード加盟店で使用できます。
日本食スーパー、日本食レストラン、Burger KingなどはJCBも使えます。

クレジットカードが使えなくて残念な店の一つが、「丸亀製麺」。
支払いは現金もしくはデビットカードのみです。
それと「ぱん屋 Lotte Shopping Avenu 店」もクレジットカードを受け付けてくれませんし、日本食スーパー「Papaya」のベーカリーコーナーも使えません。

これらの店は日本のフランチャイズもしくは日本企業であるという事実から、日本企業のクレジットカード払いに対する思慮のなさを感じずにはいられません。
cc


タクシー

以前の記事で書いたように、ブルーバードタクシーは最近スマホアプリからクレジットカードを登録し利用可能になりました。

ちなみにシルバーバードタクシーには以前から車内にクレジットカード読み取り機がありました。


携帯電話通話料

インドネシア大手のTelkomselにもスマホ専用アプリがありクレジットカードでチャージできるシステムがあるのですが、2016年9月現在、日本のクレジットカードは登録できず、インドネシアの銀行発行のクレジットカードのみの対応となっています。

しかしながら携帯へのチャージをセブンイレブンやIndomaretなどのコンビニですれば、クレジットカードでの支払いが可能です。


(2017年3月19日追記)
Telkomselのアプリからクレジットカードでのトップアップを再び試して見たところ、三井住友カードからチャージすることができました。おそらく3Dセキュアシステムに対応しているカード会社であればチャージできると思います。

家賃

私が住んでいるアパート(Kost:安宿)は、残念ながらクレジットカード払いを受け付けておらず現金のみなので、毎月現金で払っています。


病院、歯医者

以前紹介した現地の歯医者はVISA、MasterCardのみならず、JCB、AMEXも受け付けていました。

病院にかかるときは Inernatinaol SOS に行くのですが、こちらは職場に直接請求がいくキャッシュレスで受診しているので、クレジットカード払いが可能かどうかは知りません。


3年暮らしてみた結果

ひと月平均のクレジットカード利用料金は約5万円程度、現金利用が約5万円と、出費のおよそ半分はクレジットカードで過ごしている計算になります。

しかし現金出費のほとんどは家賃なので、家賃以外で考えると、ほとんどクレジットカードで支払えている感覚です。

以前お伝えした「東京1ヶ月、極力現金を使わずに生活してみる」と比較しても、ラーメン屋や喫茶店でクレジットカードが使えない東京よりジャカルタ生活の方がキャッシュレスで過ごせている印象です

まあ日本に住んでいた時よりも圧倒的に外出して店に行く回数が少ないこともあるのですが…。
-approaching-tipping-point-to-cashless-society
いずれにせよ、一般的に海外では現金よりもクレジットカードの方が安全であることは確かです。

また、クレジットカード払いにより無駄な小銭を多く持ち歩く必要もありません。

もし海外に住んでいて現在クレジットカードを持っていなくても、海外から新規で申請できるクレジットカードもあります。(→ 「海外在住での新規クレジットカード (2)」)

インドネシアだけでなく、シンガポールやタイでも最近はクレジットカードが主流になりつつあります。
カンボジアではほとんど使えませんでしたが…。

現金を最小限にしクレジットカード払いにすることは、盗難やセキュリティー、金銭管理の面からもおすすめですので、一度試してみてはいかがでしょうか?